NEXTの活動について

H30年度高知県介護福祉士会 第3回NEXT勉強会「口腔ケアの理解~訪問歯科の視点から~」

H31年2月24日(日)

 

少し暖かい日も出てきましたが、まだまだ気温の寒暖が激しい季節です。皆さん、体調を崩したりしていませんか。

 

今年度最後のNEXT勉強会「口腔ケアの理解~訪問歯科の視点から~」を開催させていただきました。

 

皆さんが働く介護の現場には訪問の歯科医師や歯科衛生士が来ることもあると思いますが、どのようなケアをされているのか詳しく分からない状況もあると思います。

今回の研修の講師には、うぐるす歯科医院で訪問歯科医師として活躍されている、沼田 由起先生を講師に招き、訪問歯科医や歯科衛生士がどのようなケアをしているのか、ケアの方法、専門職の方とどのように連携が必要かについて勉強しました。

 

(訪問時に持参する機械式のブラシ)

実際に訪問の際に持参する機械式のブラシや、ご利用者の口腔内の状態に合わせて変えるブラシも持参していただきました。

 

ケアの内容については実際に私たちがモデルとなって先生の手技を受講生に見ていただき、口腔ケア時にも介護者の腰に負担がかからないように、腰をねじったりする体制は避ける、口腔内が見やすい位置に近づくなど、ケア時の姿勢からアドバイスをもらいました。

 

 

口腔ケアの専門の方がただケアをするのではなく、介護職員は専門職から助言を聞き、毎日のケアに繋げることで、ケアの質を高め、誤嚥性肺炎の予防などに繋げていく必要があります。

 

フロアの後方には口腔ケア用品。口のリハビリに使用する物品も展示しました。

 

咀嚼力を図るキットを実際に体験しています。その他、唇を閉じる筋力の測定キット、肺活量測定キットもあります。

 

訪問歯科と言っても、治療やケアだけではなく、口腔のリハビリも実践しているということで、受講生からは、「治療やケアのイメージが強くて、こういうリハビリができるならアプローチの仕方も考えないといけない」という感想もあり、新たな気づきがあったようでした。

 

沼田先生が研修の中で、訪問歯科で介入するのは月1回として、1年365日で考えると微々たるもの。それ以外の日は現場の方たちが毎日のケアをしなくてはいけないわけで、専門職同士コミュニケーションをとって連携して、日々のケアの質を高める必要があると言っていたのが印象的で、

 

適切なケアを受けたくても受けられない方、自分では上手くできない方に対し、私たち介護福祉士が日々丁寧なケアを実践し、介護以外のその他の専門職の方の支援の力も借りることで、目の前のご利用者の生活を支えていくことができるのではないでしょうか。

 

今回の研修では、感染症が流行する季節でありながら、定員を超える応募があり、口腔ケアについての皆さんの意識の高さがうかがえました。参加してくださった受講生の皆さま、沼田先生をはじめ、うぐるす歯科医院のスタッフの皆さま、本当にありがとうございました。

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