お知らせ

DWATとして熊本での活動報告

― 熊本地震被災地支援に参加して ―

高知県DWAT(高知県災害派遣福祉チーム)は、大規模災害が発生した際、避難所等において高齢者や障害のある方、子どもなど、特別な配慮を必要とする方々に対し、福祉・介護の専門的な視点から支援を行うチームです。

今回、7/27 熊本地震の被災地支援として、高知県から約35名のチーム員が、約1週間ずつ交代しながら現地に派遣され、高知県介護福祉士会からは、第3クールに浜田、第10クールに溝渕、本山の3名が参加しました。

高知県が担当したのは氷川地区です。氷川地区には3つの避難所があり、高知県DWAT、佐賀県DWAT、鳥取県DWATがそれぞれの避難所を担当しました。私は第10クールとして氷川地区に入り、高知県DWATの一員として氷川中学校を担当しました。

私が派遣されたのは、熊本県への派遣としては終盤の時期でした。発災から時間が経ち、報道で取り上げられる機会も少なくなっていたため、現地も少しずつ落ち着きを取り戻しているのではないかと思っていました。

八代城跡 八代宮 撮影:本山   https://www.kyushu-jinja.com/kumamoto/yatsushiro-gu/index.php

しかし、実際に現地に入ってみると、その印象は大きく変わりました。水道がまだ復旧していない地域があり、瓦礫が残されたままの家屋や、陥没した道路、整備が進んでいない場所も多くありました。避難所で生活されている方だけでなく、車中泊を続けている方や、自宅の庭にテントを張って生活されている方もおられました。氷川中学校にも約80名の方が避難されており、仮設住宅の建設もまだ十分に進んでいない状況でした。

熊本城石垣 撮影:本山

避難所での支援では、各県DWAT、災害支援ナース、日赤救護班、神奈川県保健師チーム、熊本JRAT(日本災害リハビリテーション支援協会)、避難所運営を担うピースウィンズ・ジャパン(PWJ)とも連携し、それぞれの専門性を生かして支援を行いました。

災害時の避難生活では、身体的な不調だけでなく、生活環境の変化や先の見えない不安など、さまざまな課題が生じます。介護福祉士として、目の前の困りごとだけを見るのではなく、その方がこれまでどのような生活をしてきたのか、これからどのような生活を望んでいるのかを考えながら支援することの大切さを改めて感じました。また、一つの職種だけでは対応できないことも多く、多職種・多機関がそれぞれの専門性を持ち寄り、連携することの重要性も強く感じました。

一週間という限られた期間の中で、私たちができることは本当に微力です。それでも、被災された方と直接お話しし、生活の様子を伺い、少しでも安心して過ごせるよう支援することには意味があると感じました。

活動の中で、ある被災された方から「高知の人には本当にお世話になった。熊本からは遠いけど、高知には足を向けて寝られん」と声を掛けていただきました。その言葉を聞いたとき、これまで高知から現地に入ったチーム員一人ひとりの支援が、確かに被災された方々に届いていることを感じました。同時に、介護福祉士として災害支援に携わる責任と、専門職としてできることを考え続けることの大切さを感じました。

PWJ【黄緑】 熊本JRAT【緑】 神奈川県保健師チーム【赤】 高知県DWAT【黄】

災害は、時間が経つにつれて報道される機会が少なくなります。しかし、被災された方々の生活は、その後も続いていきます。今回の経験を一過性のものにせず、被災地の現状を伝え、震災を風化させないこと、そして必要な支援を継続していくことが大切だと感じています。

今回、DWATの一員として熊本の地に入り、多くの被災された方々や、全国から集まった専門職の皆さんと関わることができたことは、介護福祉士として大きな学びとなりました。

PWJ【白】 高知県DWAT10、11クール【黄】

そして、支援を通して出会った熊本の皆さんの温かさにも触れることができました。熊本は本当に素敵なところでした。今回のご縁を大切にし、またいつか、観光やボランティアなどで熊本を訪れたいと思います。

※ 九州ふっこう応援割 10/1〜 ご活用ください!

倫理委員長 本山将也

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