令和元年度高知県福祉・介護新任職員フォローアップ研修~次は君の番だ~開催しました。
R2年2月21日(金)
高知県介護福祉士会青年部NEXT主催の活動としては今年度最後となる、高知県福祉・介護新任職員フォローアップ研修~次は君の番だ~を開催しました。
この研修は、昨年4月の高知県福祉人材合同入職式から始まり、9月の第1回フォローアップ研修から連続する研修会となっております。
高知の福祉現場で働く人材を継続して育成していくということと、次の世代の人材と一緒に勉強するような機会が持てないだろうかという企画を元に、高知県地域福祉政策課と高知県介護福祉士会青年部NEXTで構想をしてきました。
そして今回のフォローアップ研修2回目は、高知県が推進するノーリフトケアの基礎を学びましょうということで、今年の春から現場へ就職する学生も一緒になって勉強を行いました。
皆さんご存じの通り、介護の仕事は他の産業と比べて、腰痛の発生率が高いと言われています。
そんな現状の中で、介護する自分達の身体も守り、目の前のご利用者にも負担をかけない介助方法として、ノーリフトケアを全国でも高知県が先駆けて推進しています。
講義の前半20分ほどは座学、そのあとは各グループに分かれて、ノーリフトケアの体験を行いました。
ノーリフトケアを高知の介護の売りにすることで、県外から高知に人を呼ぶ、海外から高知へ人を呼ぶ、そのような構想も講義の中で紹介されましたが、
人の身体の動きのメカニズムや、介助時の身体の動かし方を学んだり、普段見ないリフトやスタンディングマシーンなどに触れることで、新人入職者や学生たちは興味津々のようでした。
実技や体験を終え、研修の後半は、私たちNEXTと入職1年未満の新人さん、これから現場へ出る学生さんを交えた座談会を行いました。
話題は、「働く前は不安だったけれど、解決したこと。」「自分はここが成長することができた」「学生から先輩に聞きたいこと」「これから働く学生さんへのアドバイス」
というテーマで座談会をしました。
入職して、利用者や同僚たちとうまく関われず、不安に感じたこともあったけど、上司や先輩が助けてくれたことや、利用者にかかわることで、自分が変わることができた、成長することができたエピソード。
学校で習ったようには現場ではできなかったことや、根拠を持った介護が説明できること、実践できることの重要性を先輩職員が学生さんに話す場面もありました。
その反面、学生さんから、「なんだか不満や愚痴が多い」「働いて良かったと思うことをもっと聞きたい」などの辛辣な意見もあり、実際に働いて一年未満の介護職員さんも、利用者よりも一緒に働く同僚たちとの関係を気にして働いていることが多いことや、どうすればもっと前向きに働けるのかを考えこむ場面もありました。
そのあとは、「ぐっすり寝て不眠で仕事に行かない」「ストレス解消の手段を持っておいた方がいい」「勉強して、とにかくスキルアップして上を目指していこう」など、具体的なアドバイスや前向きな発言も出てきて、
これから働く学生さんたちの貴重な意見交換の場にもなったようです。
今回行ったこの合同入職式フォローアップ研修は学生さんも交えるなど、初めての試みでした。
介護福祉士会の私たちが新人や学生さんに一方的に何かを指導するという上から下へのアプローチではなく、先輩も新人職員も学生達と一緒に、これからの福祉現場をどうしていくのかを考える機会になればと思って企画しました。
至らない点が多々あったかと思いますが、約60名弱の方に参加していただきましてありがとうございました。
回収したアンケートをもとに、次年度への活動の参考にさせていただきたいと思います。
本当にありがとうございました。
青年部NEXT委員長 利谷 大輔